HOKAHOKAMAI

ライト層の鮮度100%感想

FSSネタバレ感想 2023年11月号

今月号を読んで、2023年5月号からヨーンのエピソードを改めて読み返しました。
7月号で号泣し(何度目?)、今月号にたどり着いてまた泣きました。

その流れで単行本も読み返したのですが、ヨーンってこれまで見せ場と言う見せ場が全然ないですよね。
すごい才能の持ち主だということはわかるんですけど、いつも丸腰で強敵に挑んで、ぼこぼこにされて大切な人を奪われたり傷つけられたり……
泣いて悔しがる姿ばかり印象に残っています。

それでも絶対に騎士にならない、剣を取らないと言ってきたヨーンが、堕ちるところまで堕ちて、ついに剣を取りました。
しかも取った剣はアマテラスの剣で、与えられたGTMはAUGE=HA型モルフォ(旧設定のオージェ)。そしてパートナーは戦闘モードのバクスチュアル・ブライド……!!

胸熱展開すぎます……。
アイシャの前で泣きながら土下座しながら騎士になりたいと訴えるヨーンにもらい泣きしました。

読み返していて今更ながらにひとつ気付いたことがあったのですが、ヨーンの一人称ってプロムナード以降は“オレ”と“ボク”を使い分けてるんですね。
後輩やアイシャなどカッコよく見せたいもしくはつっぱりたい相手の前では“オレ”、モノローグなどカッコつける気がない素の状態では“ボク”を使っているようです。
パルスエットの前では“ボク”を使っていたので、ありのままで一緒にいられる存在だったんだな…とまたうるっと来てしまいました。
細かいところにまでキャラクターの関係性を映し出そうとする永野先生のこだわりを感じました。

 

「君をずっと見ていたよ ヴァキシティから何年も何十年もね」

「この勅命くだす時を待っていたのだ」

このコマの陛下、格好良すぎません?

ヨーンが何十年かけてデコースへの私怨とバーシャへの想いを断ち切ったそばからデコースを倒せと勅命を下すアマテラス陛下。
ゴティックメード終盤のツバンツヒの「君たちをずっと見ていたよ」がフラッシュバックしました。
今月号の陛下もアニメで見たいです。
ヨーンのエピソードをダイジェストでも良いのでアニメ化して欲しいです(言うだけタダ)

圧巻の見開きページも、「バインツェルにはあまりに重い…」というアイシャのセリフも、恐れ戦くヨーンの表情も、GTMモルフォとAFブライドの圧倒的強者感を引き上げる一要素になっていて、永野先生のこういった“キャラクターを格好良く魅せる演出”が本当に好きだと改めて思いました。
ブライドの不敵な笑みがどこかデコースをマスターと認めた時のエストに似ていて、黒騎士とエストを倒すにはAUGEとブライドレベルの力が必要なのだという説得力があります。
それを踏まえるとアマテラスはヨーンがパルスエットを失う時を待っていたようにも見えてしまって恐ろしいです。
こんなことにならなければヨーンは騎士になるとは言わなかっただろうし……

 

最後のコマでヨーンくん「これが…騎士!!」って言ってるけど普通の騎士は絶対これじゃないのでちょっと笑ってしまいました。
普通はこうはならないけど、そういえばちゃあも初陣でKOG(ルミナスミラージュ)とヒュートランで出陣したんですよね。
KOGとヒュートランレベルじゃないと戦場から無事に帰ってこられないちゃあと、黒騎士を倒すためにAUGEとブライドを渡されるヨーンの対比おもしろいです。
この二人の関係性もこれからどうなるのか楽しみです。

あらゆる大人に勘違いすんじゃねー!って怒られ、デコースにはボロクソに馬鹿にされ、散々な目に合ってきたヨーンが、これからAUGEとブライドで無双するかと思うとドキドキワクワクがとまりません。
実はヨーンくんがFSSの最推しなので、この数ヵ月間喜んだり泣いたり泣いたり興奮したり本当に充足感のあるFSSでした。ヨーンくんが出てなくてもFSSはいつも充足感100億%ですが……ッ
だって、推しが神にこの戦いの終わりの始まりになれって言われる漫画、他にあります!?!?!?
こんな熱い展開ってないよ……

次号、「エンペラーズハイランダー」!!(サブタイだけで号泣)