HOKAHOKAMAI

ライト層の鮮度100%感想

永野先生に対して思うこと

私は永野先生が大好きです。
永野先生のやることなすこと全部に大喜びしてしまいます。

好きだから多少気になるところがあってもスルーしてるとかじゃなくて、「これはちょっと……」みたいに思うことが本当に一切ないです。

何見ても誉め言葉しか浮かんでこないんです…!!
(それはそれでどうなんだ)

FSSはもちろん大好きだし何回も読んだけど、覚えきれてない用語はいっぱいあるし、ストーリーも隅々まで把握できてる自信はない。
連載は毎月追ってるけど古参ファンの方のように深い考察はできていない。

言うなればよくわかってないライト層なんですけど、永野先生が描いたもの全部にすごーい!!かっこいい~~!!エモい!!!!最高~~~!!!!
ってなるので人生が楽しいです……。

そもそもの始まりは10年前ニュータイプの表紙になっていたカイゼリンに一目惚れしてゴティックメードを見に行ったことでした。

GTMからFSSに入るまでは数年開いてしまったのですが、読み始めたら面白くて面白くて……

12巻209ページのクリスティンの「たとえ花壇に花は咲かずとも 私はもう一生に足りる恋をした」というセリフが、GTM終盤にツバンツヒがトリハロンとベリンに向けて言った「君たち二人の作る花壇には、どんな花が咲くのでしょうね」とリンクして、震えるほど興奮しました。

ゴティックメードを見終わったときは、トリハロンとベリンがあっさりお別れしたのが少し寂しかったんですよね。
一般的なボーイミーツガールの物語に比べるとかなり淡白で……
それ以外の部分に圧倒されてあまり気にしていなかったのですが、そのとき感じたほんの少しの宙ぶらりんな気持ちが、映画の8~9年前に描かれたFSSの世界で解消されたんです。ムグミカが言っていた「私たちは時を駆け上ることしかできませんが…駆け下りてくる人がいたのかもしれません…」という言葉を思い出しました。

GTMとFSS二つの世界をまたぐことで、「花壇に花が咲く」という言い回しが二人の間に恋があったと確信させる構造になっている。重い使命を背負ったトリハロンとベリンが言葉にできる最大級の想いが、「ずっと言い争っているのも悪くなかったけどな」であり、「小さな花が咲いたら、思い出してくださいね」であったのだと……

私は永野先生のこの優しく温かく儚く上品すぎるほどの感情描写がたまらなく好きです。「花壇に花」で永野先生一生ついて行く…!! と思ってからずっと、今も同じ熱量で大好きです。

一生のうちにFSSに出会うことができて本当によかったと思います。あの時カイゼリンがニュータイプの表紙になっていて本当によかったぁ……。
ロボットに一目惚れしたのはあれが初めてでした。

永野先生と同じ時代に生まれたことに感謝しながら生きています。
どうか永野先生がジョーカー人並みに長生きして末永くFSSの連載を続けてくれますように。